1. HOME
  2. 働く妊婦のための「母性健康管理指導事項連絡カード」って知っていますか?

働く妊婦のための「母性健康管理指導事項連絡カード」って知っていますか?

こんにちは。
子育てママのゆきです。

皆さんは「母性健康管理指導事項連絡カード」って聞いたことありますか?

これは、働く妊婦さんにとって職場に勤務の制限や休暇を申請できるありがたいツールです。
今回は母性健康管理指導事項連絡カードについて、どんな症状が対象なのか、どんな措置があるのかを詳しくお話していきますね。

また、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する中、働く妊婦さんには、職場の作業内容等によっては感染について不安やストレスを抱えている方も多いと思います。

こうした方の母性健康管理を適切に図ることができるよう、厚生労働省は、男女雇用機会均等法に基づく母性健康管理上の措置として、新型コロナウイルス感染症に関する措置を今月5月7日新たに規定しました!

その内容も一緒に見ていきましょう!

「母性健康管理指導事項連絡カード」(母健連絡カード)とは?

妊娠中にはひどいつわりや切迫早産など様々な体の問題が起こり得ます。

休みたいけど会社には言いづらい…そんなときに役立つのが「母性健康管理指導事項連絡カード」(通称:母健連絡カード)です。

「母性健康管理指導事項カード」は、働く妊婦が主治医から受けた指導の内容を、勤めている会社に正確に伝えるもの。
「カード」という名前ですが、1枚の書類のようなものです。

どんな時に必要なの?また、どうすれば手に入る?

「母性健康管理指導事項連絡カード」は、医師から事業主(会社)あてに発行される書類です。

まず妊婦健診や受診の際に、医師からつわりによる安静の指示や「切迫流産」などの診断をされた場合に発行されます。 

医師が記入する「診断書」に準じた正式な書類で、妊娠に伴う体調不良によって、勤務時間の短縮や時差通勤制度などの必要があることを会社に伝えることができます。

会社は医師からの指導に従って勤務時間の短縮などの措置をする必要があります。

妊婦さんはただでさえ、健診などで会社を休む機会が多く、なかなか仕事量の緩和や変更を言い出しづらいものですよね。
このカードを活用することで、母体をしっかり守ることができます。

また、妊婦さん側から相談して医師に発行を依頼することもできます。
妊娠による症状が出て仕事に影響が出たり、仕事の内容によって母体や胎児への影響に不安を感じるときには、積極的に相談してみましょう。

書式は多くの母子手帳に記載されているものを拡大コピーして使うほか、厚生労働省のホームページからダウンロードすることもできます。
妊婦健診を受けられる病院では、すでに書式を準備しているところも多いでしょう。

「母性健康管理指導事項連絡カード」の対象となる症状や診断は?

「母性健康管理指導事項連絡カード」には、妊娠に伴う症状や診断名が記載されており、それぞれに標準措置が指定されています。

医師は該当する項目に〇をつけて指導を行います。
代表的なものは以下の通りです。

主な症状…
つわり、妊娠悪阻、妊娠貧血、子宮内胎児発達遅延、切迫流産(妊娠22週未満)、切迫早産(妊娠22週以降)、妊娠浮腫、妊娠蛋白尿、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)

このほかにも「妊娠前から持っている持病の悪化」や妊娠中にかかりやすい「静脈瘤」「痔」「腰痛」「膀胱炎」、そして双子などを妊娠した際の「多胎妊娠」などがあります。

標準措置としては、勤務時間の短縮、休業(自宅療養または入院加療)負担の大きい作業・長時間の立作業・同一姿勢を強制される作業の制限または勤務時間の短縮の項目があり、上記の症状それぞれで〇をして選択できるようになっています。

会社は母健連絡カードの指導に従う必要がある

男女雇用機会均等法では、事業主の義務として、妊娠中の女性労働者が妊婦健診などを受けるための時間を確保し、妊婦が医師等の指導事項を守ることができるように勤務時間の変更などの措置を実施しなければならないと定めています。

また、平成18年に改正された男女雇用機会均等法によって、こうした措置が講じられず、是正指導にも応じない場合、企業名公表の対象となっています。

「母性健康管理指導事項連絡カード」を提出しても、措置が実行されない場合には法令違反であることを伝える、各都道府県労働局雇用環境・均等部(室)に相談するなど、あきらめずに母体を優先しましょう。

「母性健康管理指導事項連絡カード」がなくても業務負担の軽減は可能

ここで、お伝えしておくことは、会社側は妊婦から主治医等による指導事項があったことを伝えられた場合、「母性健康管理指導事項連絡カード」の提示がなくても適切な措置をとることが必要です。

ただし、体調不良を抱える妊婦さんにとって指導の内容を明確に伝えるのは難しいものです。
できれば「母性健康管理指導事項連絡カード」を提出したほうがスムーズでしょう。

また、「通勤緩和および休憩の措置」に関しては、医師等の具体的な指導が確認できなくても、働く妊婦さんからの申し出があれば、通勤事情や作業状況を勘案し、適切な対応を図ることが望ましいとされているのです。

妊娠中の女性労働者の新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置が適用される

新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している状況を踏まえ、妊娠中の女性労働者の母性健康管理を適切に図ることができるよう、男女雇用機会均等法に基づく指針を改正し、妊娠中の女性労働者の母性健康管理上の措置に新型コロナウイルス感染症に関する措置が新たに規定されました。

 【改正のポイント】

1 改正の内容
妊娠中の女性労働者が、母子保健法の保健指導又は健康診査に基づき、その作業等における新型コロナウイルス感染症に感染するおそれに関する心理的なストレスが母体又は胎児の健康保持に影響があるとして、医師又は助産師から指導を受け、それを事業主に申し出た場合には、事業主は、この指導に基づき、作業の制限、出勤の制限(在宅勤務又は休業をいう。)等の必要な措置を講じるものとする。

2 適用の期間
令和2年5月7日(木)~令和3年1月31日(日)まで

指導の例としては、感染のおそれが低い作業への転換または出勤の制限(在宅勤務、休業)などです。

母性健康管理指導事項連絡カードをしっかり利用しよう!

働く妊婦さんは今まで一生懸命に働いてきた人ほど、無理をしがちですよね。自分の身体とお腹の赤ちゃんとよく相談して、症状がつらいときは母性健康管理指導事項連絡カードを速やかに利用しましょう。

また、実際この母健カードについて事業者の中では理解が進んでおらず、今回のコロナウイルスの対策においても、妊婦さんが会社に母健カードを提出しても、勤務の制限を断られてしまうというようなことも起こっているようです。

妊婦中の女性労働者を雇用する事業主の皆様も、母性健康管理指導事項連絡カードの存在をぜひ覚えておいてくださいね。

引用・参考:厚生労働省HP

コラムのような悩み・質問がある場合、ぜひ助産師にご相談ください!
簡単に助産師さんを検索できる日本初のサイト「Meets the Midwife」をチェック!