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子どものかぜ、ホームケアはどうすればいい?

こんにちは。子育てママのゆきです。寒い季節になり、周りで風邪が流行していませんか?

私の勤める小児科にも毎日風邪の症状で受診に来られるお子さんが増えてきました。皆さん、自分のお子さんが高熱で苦しそうにしていると心配ですよね。

今日は一般的なかぜについての考え方とホームケアについてお話ししたいと思います。

「かぜ」の考え方

一般的に言われるかぜの正式名称は「ウイルス性上気道炎」といいます。名前の通り原因はウイルスであり細菌ではありません。ウイルスが口や鼻から侵入し、上気道で増殖して炎症を起こすので、熱・鼻水・せき等の症状が出ます。

ここで少し余談ですが「ウイルス」と「細菌」って何が違うの?と思われる方もいるかもしれません。わかりやすく端的に説明すると、細菌には抗生剤(または抗生物質ともいう)が効きますが、ウイルスには抗生剤は利きません。ウイルスは細菌の50分の1程度の大きさであり、ウイルスに効く抗ウイルス薬はまだ少数しか開発されていないのが事実です。そのため一般的なかぜでは、抗生剤の内服は必要ありません。

かぜの場合、一般的には熱は3日間程度で下がります。熱は一日の中で上下し、夕方から上がることが多いです。朝に下がってもまた夕方に上がってくる可能性もあるので、24時間熱が下がりきっているのを確認するまではおうちで様子を見てあげるのが良いかと思います。

大切なのは、熱の高さと重症度とはあまり関連がないということです。

熱が高くても、食べる、寝る、遊ぶが出来ている場合は、おうちで経過を見ても大丈夫なサインです。食欲は落ちることが多いですが、好きなものは食べ、水分が取れていれば大きな心配はありません。

熱が4日以上続く、鼻水や咳が10日以上続く、のどの痛みが強い場合は、かぜと関連する病気を疑うサインとなります。この場合に細菌の感染も疑われます。

それでは次にかぜ症状それぞれに対するホームケアのコツをお伝えしましょう。

発熱のケア

高熱でお子さんが苦しそうなときは、解熱剤を使うことで苦痛を和らげることができます。

しかし熱があっても、お子さんの元気があれば、解熱剤を使う必要はありません。なぜなら熱は体がウイルスを退治するために起こしているものであり、むやみに下げることでかぜが長引く可能性もあるのです。

また観察ポイントとして、手足が冷たい、寒気がある場合は熱が上がる途中のサインです。(解熱剤が効きにくいタイミング)

この場合、毛布などで体全体が温まるようにして15分~20分待ちましょう。

次に、手足を含め、体全体が温まったら、熱が上がりきったサインです。

(解熱剤が効きやすいタイミング)

このタイミングで解熱剤を使いましょう。薄着にして少し体を冷やしてもいいでしょう。

またアイスノンや氷枕で、脇の下、首回り、脚の付け根を冷やすことも効果的です。(ここには太い血管が走っているため冷やすことで体温が下がりやすいのです。)

市販の冷えピタなどの冷却シートは、本人は気持ち良いかもしれませんが、解熱効果は期待できません。

鼻水、せき、たんのケア

鼻水が詰まったり、鼻水がのどに垂れ込んで、せきの原因となることが多いです。

ティッシュで鼻をかむ、それができない小さいお子さんの場合は、鼻水を吸引器で吸い取るなどして、鼻水を体の外に出すことが有効です。

また冷たくて乾燥した空気が鼻づまりや、せきのきっかけにもなります。

お部屋の温度、湿度を高い目に保つことも有効です。

また近年1歳以上のお子さんには、せきが辛い場合、小さじ一杯のハチミツが咳止め薬よりも効果が高いとも証明されています。

食事、水分のケア

食欲は数日落ちることが多いですが、本人の好むものを中心に勧めましょう。かぜのときは好みが優先でかまいません。おやつも含め、2食連続でまったく食べられない場合は、受診をお勧めします。

 小さいお子さんの場合は、母乳やミルクだけでもまったく問題ありません。鼻づまりが強いと飲みにくくなるため、授乳の前に、鼻水を吸引してあげるといいでしょう。

経口補水液(OS-1など)は理想的な水分ですが、飲みにくい場合は、リンゴジュースや野菜スープ、味噌汁も良いです。

少量ずつでもこまめに水分が取れていれば、おうちで様子を見ていただけますが、水分もまったく飲めないような場合は脱水になってしまうため、受診させてあげてください。

まだまだ寒さも続き、かぜを引きやすいと思いますが、正しいホームケアを実践していただきたいなと思います。