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乳幼児の発達を促すマザリーズ

こんにちは、助産師のさっこです:)

赤ちゃんが好む声のトーンがあるのをご存じでしょうか?

赤ちゃんを見たとき、小さい犬や猫を見たとき、思わず声を高くして話しかけてしまいますよね。

この声が高くなり抑揚をつけた話し方を「対乳児音声:マザリーズ」と呼びます。 このマザリーズ、実は赤ちゃんの発達を促すのに重要な役割を果たしているのです!

マザリーズの4つの効果について紹介したいと思います。

①乳幼児の好みを利用した社会的なやり取り

ある研究でマザリーズは寝ている時でさえ乳幼児の前頭部の血流を増加させ、脳をより活性化することが分かっています。

乳幼児は通常の話し方に比べてマザリーズを長く聞き、心地よいと感じ、マザリーズで話しかけた人の顔を長く覚えているそうです。

赤ちゃんの反応がよく返ってくるのを私たちも快く感じ、無意識にマザリーズの音声で話しかけているのかもしれませんね。

②感情を分かりやすく伝える

マザリーズでは,言葉は大きな抑揚をつけてゆっくりと話されるので,その言葉の意味がわからなくても,声の調子だけで大まかな内容を伝えることができる場合があります。

まったく知らない外国語でも、「駄目」とか「そうだね」に相当する言葉をマザリーズで聞くと、それが禁止や容認を表す言葉だろうと推測することができるそうです。

③乳幼児の注意を引きつけて学習を促進させる

このマザリーズを利用して乳幼児の注意を引き付けることもできます。

注意を引きつけるときには次第に高くなる声で、注意を維持するときには抑揚の大きな 上がったり下がったりする声で、驚かすときには短く鋭い声で、なだめるときには次第に低くなる声や変化の少ない平板な声で話しかけると、うまくいくかもしれません。

この音声の抑揚は、認知能力の下がった高齢の方に伝えるときにも同様の効果を示すといわれています。

④言語・コミュニケーション能力発達の促進

マザリーズは言葉や文法構造がより強調されるため、マザリーズたくさん聞いた赤ちゃんは、そうでない赤ちゃんよりも、言語力やコミュニケーション力がより発達すると示す研究も報告されています。

また、抑揚の変化を学ぶことで、言語習得以前に音声の抑揚による答え方を学び使い分けることができるようになると言われています。

生まれて間もない赤ちゃんでも、思わず話しかけてしまいますよね。 大人が無意識に行っていることも多いですが、実は赤ちゃんの発達を促す重要な行動なのです。 たくさんたくさん話しかけてあげたいですね。

Neonatal Care 2017 vol.30 no.1 赤ちゃんの不思議 ここが知りたい! Q&A Neonatal Care  2010  vol.23  no.2 赤ちゃんの発達を促す聴覚アプローチ 目からうろこの新生児と音の話 Fernald A. 『Human maternal vocalizations to infants as biologically relevant signals』(1992)

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