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子どもの発熱時、どうすればいい?正しいホームケアについて

こんにちは。子育てママのゆきです。
最近、保育園や幼稚園で発熱が流行してきていませんか?
私の勤める小児科外来にも、お熱で受診されるお子さんがとても増えてきています。
小さな子どもが熱を出してしんどそうにしていると、とても心配ですよね。
高い熱が出たとき、どうしてあげたらいいのか、すぐに病院に行った方がいいのか、迷ってしまうことありませんか?
子どもが熱を出したり病気になったりしたとき、家でのケアはどうしたらいいのでしょうか?
今日は、子どもの発熱時のホームケアについてお話ししたいと思います。

どうして熱が出るの?

子どもの体調変化で特に多いのが、急な発熱ですよね。
発熱とは、体内に侵入した病原体などをやっつけようとする正常な反応なんです。
発熱の原因として、一番多いのはウイルス感染で、一般的な「かぜ」と言われるものです。


「かぜ」の考え方

一般的に言われるかぜの正式名称は「ウイルス性上気道炎」といいます。
名前の通り原因はウイルスであり細菌ではありません。
ウイルスが口や鼻から侵入し、上気道で増殖して炎症を起こすので、熱・鼻水・せき等の症状が出ます。
ここで少し余談ですが「ウイルス」と「細菌」って何が違うの?と思われる方もいるかもしれません。
わかりやすく端的に説明すると、細菌には抗生剤(または抗生物質ともいう)が効きますが、ウイルスには抗生剤は利きません。
ウイルスは細菌の50分の1程度の大きさであり、ウイルスに効く抗ウイルス薬はまだ少数しか開発されていないのが事実です。
そのため一般的なかぜでは、抗生剤の内服は必要ありません。

病院へ受診するタイミングは?

子どもさんが発熱しているとき、すぐに病院に受診した方がいいのか悩みませんか?
小児科外来にもこのようなお問い合わせの電話がよくかかってきます。
かぜの場合、一般的には熱は3日間程度で下がります。
熱は一日の中で上下し、夕方から上がることが多いです。
朝に下がってもまた夕方に上がってくる可能性もあるので、24時間熱が下がりきっているのを確認するまではおうちで様子を見てあげるのが良いかと思います。
大切なのは、熱の高さと重症度とはあまり関連がないということです。
熱が高くても、食べる、寝る、遊ぶが出来ている場合は、おうちで経過を見ても大丈夫なサインです。
食欲は落ちることが多いですが、好きなものは食べ、水分が取れていれば大きな心配はありません。
熱が4日以上続く、鼻水や咳が10日以上続く、のどの痛みが強い場合は、かぜと関連する病気を疑うサインとなります。
この場合に細菌の感染も疑われます。
細菌感染の場合は、抗生剤などでの治療が必要な場合があるため、発熱が4日以上続く場合は一度小児科を受診しましょう。

また、発熱の日数に関係なく、飲んでも吐いてしまう、または下痢が止まらないなど、水分摂取ができていない場合は、脱水の危険があるため、点滴治療などが必要になります。
そのような場合も小児科への受診をおすすめします。
それでは次にかぜ症状それぞれに対するホームケアのコツをお伝えしましょう。

発熱のケア

高熱でお子さんが苦しそうなときは、解熱剤を使うことで苦痛を和らげることができます。
しかし熱があっても、お子さんの元気があれば、解熱剤を使う必要はありません。
なぜなら熱は体がウイルスを退治するために起こしているものであり、むやみに下げることでかぜが長引く可能性もあるのです。
また観察ポイントとして、手足が冷たい、寒気がある場合は熱が上がる途中のサインです。(解熱剤が効きにくいタイミング)
この場合、毛布などで体全体が温まるようにして15分~20分待ちましょう。

次に、手足を含め、体全体が温まったら、熱が上がりきったサインです。
(解熱剤が効きやすいタイミング)
このタイミングで解熱剤を使いましょう。
薄着にして少し体を冷やしてもいいでしょう。
またアイスノンや氷枕で、脇の下、首回り、脚の付け根を冷やすことも効果的です。(ここには太い血管が走っているため冷やすことで体温が下がりやすいのです。)
解熱剤は一時的に熱を下げてくれる効果があるため、熱が高くて寝付けないときなどは、寝る前に解熱剤を使ってあげると眠りにつきやすくなります。

飲み薬と坐薬の違いは?

少し余談ですが、坐薬と飲み薬の違いって何なのでしょうか。
小児科で解熱剤を処方されるとき、飲み薬と坐薬のどちらで処方するか聞かれることも多いと思います。
飲み薬と、坐薬は熱を下げる効果は同じです。
ただし、坐薬はおしりから入れるため、直腸から直接吸収され、効果が速く現れます。
子どもが苦しそうで、早く熱を下げたいときや、粉薬を上手に飲めないときは、坐薬を使ってあげるといいでしょう。
また坐薬のメリットとして、飲み薬のように起こさなくても、寝ながら高熱で苦しそうな時にさっと入れてあげられます。

鼻水、せき、たんのケア

鼻水が詰まったり、鼻水がのどに垂れ込んで、せきの原因となることが多いです。
ティッシュで鼻をかむ、それができない小さいお子さんの場合は、鼻水を吸引器で吸い取るなどして、鼻水を体の外に出すことが有効です。
また冷たくて乾燥した空気が鼻づまりや、せきのきっかけにもなります。
お部屋の温度、湿度を高い目に保つことも有効です。
また近年1歳以上のお子さんには、せきが辛い場合、小さじ一杯のハチミツが咳止め薬よりも効果が高いとも証明されています。

食事、水分のケア

食欲は数日落ちることが多いですが、本人の好むものを中心にすすめましょう。
かぜのときは好みが優先でかまいません。
おやつも含め、2食連続でまったく食べられない場合は、受診をおすすめします。
小さいお子さんの場合は、母乳やミルクだけでもまったく問題ありません。
鼻づまりが強いと飲みにくくなるため、授乳の前に、鼻水を吸引してあげるといいでしょう。
経口補水液(OS-1など)は理想的な水分ですが、飲みにくい場合は、リンゴジュースや野菜スープ、味噌汁も良いです。
少量ずつでもこまめに水分が取れていれば、おうちで様子を見ていただけますが、水分もまったく飲めないような場合は脱水になってしまうため、受診させてあげてください。

夏風邪は長引くことが多いですよね。
お子さんがお熱のときのホームケアとして参考にしていただけると嬉しいです。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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