助産学生の4人に1人が活用!京都大学大学院卒・現役助産師らが助産師国家試験解答速報を公開
~Twitterより上がった550名を超える助産学生の声に答える~
いのちにまつわる社会問題を解決する、助産師率いるベンチャー企業・株式会社With Midwife(本社:大阪市、代表取締役 岸畑聖月、以下弊社)は、2023年2月9日に実施された第106回助産師国家試験の解答速報を試験日翌日である2月10日に公開いたしました。
当日中もしくは翌日に解答速報が公開される医師や看護師の国家試験と違い、助産師国家試験では、受験者数が少ないことから例年数日後に解答速報が公開されていました。自己採点で早く安心感を得たい助産学生さんにとっては辛い数日に繋がり、毎年SNS上でも多くの不安の声がみられました。そこで今年はそんな助産学生の想いに答える形で、550名以上の助産学生に協力いただき、弊社が国家試験終了後24時間以内に解答速報を公開する運びとなりました。その結果、以下に記すような大きな反響をいただきましたので、報告レポートをいたします。
今後も、助産師や助産学生に向けたイベントやプロジェクトを展開し、いのちのプロフェッショナルである助産師を支援することで、社会課題の解決につなげていきます。
解答速報URL: https://withmidwife.jp/press/kokushi-106/
背景
看護師国家試験など、他の国家試験では、例年試験日当日もしくは翌日には複数のサイトにて迅速に解答速報が公開されます。しかし、助産師国家試験では、今まで同様のタイミングでは解答速報が公開されていませんでした。その理由としては、受験者数が少ない(例えば、看護師国家試験受験者数は約6万5千人、一方助産師国家試験受験者数は約2千人)ことがあげられますが、SNS上では、そんな現状に不安を抱く助産学生の声が多くつぶやかれていました。
そんな現状を解決するために、今年度は弊社に所属している全現役助産師による助産師国家試験の解答速報を公開することとなりました。弊社では、コロナ禍で休講や実習の中止が相次いだ2020年に『助産学生救済プロジェクト』として、オンラインで助産学生が現役助産師から指導してもらえるプロジェクトを実施しており、助産学生に向けた取り組みは今回で2回目となります。
公開当日までの流れ
今回の「第106回助産師国家試験解答速報」を実施するにあたっては、代表の岸畑がTwitter上で助産学生さんの迅速な解答速報を求める声を見かけたことから始まりました。
岸畑がそのTwitterを拝見したのは、第106回助産師国家試験の3日前であり、すぐに社内会議が実施され、その場で意思決定をしました。我々にとって、解答速報の作成は初めてであったため、リーガルの作成、助産学生および現役助産師らの解答集計フォーマットの作成、解答率や学生と助産師間での相違を発見するシステムなどを構築し、受験当日を迎えました。
第106回助産師国家試験終了後は全国の助産学生から解答を収集すると同時に、弊社所属の全助産師らによって解答を作成。今年は難易度が高く、弊社助産師らも深く検討が必要であったものが複数問見受けられました。それぞれの助産師の解答作成は深夜までかかり、その後学生と助産師との見解に相違があったものに関しては、解説を作成作業に取り掛かりました。(解説は近日公開予定)この時点で助産学生さんからの解答は500件を超えており、反響の大きさを実感しました。システムエラーなどのトラブルもありましたが、ついに2月10日12時に無事弊社HP上で解答速報を出すことができ、瞬く間に拡散されTwitterのインプレッション数は数時間で2万を超えました。
解答速報・結果
以下今回、560名の助産学生に解答速報の作成に協力いただき、そのうち、有効解答であった527名の解答をもとに、平均点などを算出しております。
最高得点:132点
平均点:103.1点
中央値:103点
点数分布:
各設問ごとの正解率はこちらをご参照ください:
https://withmidwife.jp/press/kokushi-106/
2022年2月10日に実施された第105回助産師国家試験のボーダーライン(合格基準点)は、一般問題を1問1点(75点満点)、状況設定問題を1問2点(70点満点)とした145点満点のうち、87点以上と発表されました。今年度も同程度の合格ラインが予想されます。
SNSの反応
今回の解答速報に関するSNSなどの反応は以下の通りです。
今後の展望
実は日本では、多くの医療系資格が更新制度などがない永久資格となっており、助産師国家資格も例外ではありません。そのため免許取得後のスキルアップは個人に委ねられており、同じ助産師でも、スキルに差が出てしまっているのが現状です。
今、健康や妊娠・出産に関する技術は常に進化を続け、出産や育児に対する社会の考え方も日々進化しています。社会の動きや新技術の開発に合わせて、助産師自身も知識をアップデートしていかなければなりません。
そこで弊社では、最先端の医療だけでなく、ビジネス・ブランディング・ITスキルまで網羅して学べる助産師向けリスキリングサービス「License says」を開講しています。
今後もいのちを守りたいという助産師や助産学生の新たな一歩を総合的にサポートしていきたいと思っております。
リスキリングサービス「Licinse says」: https://lic-says.jp/