History
新しいロゴに込めた想い
1940 ~ 日本産婆協会が解散
「大名行列も助産師だけは横切れた。」という逸話があるほど、助産師という職業は昔から当たり前にそこにあり、そしていのちを見守ってきた需要な存在だと感じます。
そんな深い歴史の中で大きな変化が起きた、戦後の出来事をご存知でしょうか。1940年代、戦争に負けた日本はGHQの指示により日本産婆協会を解散させられ、それまでほぼ100%だった自宅分娩から病院での分娩(出産)への転換を求められました。
写真提供:観音寺市郷土資料館 伊吹島民俗資料館 蔵
2004 ~ 助産師の働き方の変化
その結果10年後には半数以上が病院での出産となり、日本の出産環境は急速に変化しました。
この出来事自体は高度医療の迅速な提供が可能となり、新生児死亡や周産期死亡を低下させるというメリットもありましたが、デメリットもあったのではと考えます。
かつての助産師は地域で出産だけではなく、子どもたちの性教育や妊娠中のサポート、出産はもちろん産後の育児支援や、夫婦関係の相談、女性の健康をサポートする社会的存在でした。
2022 ~ 現代社会に
助産師関係人口を増やす
一方で出産が病院へ移行したことにより、出産介助以外の助産師のスキルを発揮することが難しくなり、地域社会には不妊や中絶、産後うつ、虐待などの社会課題が取り残されてしまいました。数十年で変わってしまった環境なら、今の時代にあった形でもう一度戻せる。
伝統を受け継ぎ、新しい手法を掛け合わせることで、私たちは社会を変えられる。
そしてその仕組みを後世に繋げるため、企業として実現させると決意を込めたロゴが完成しました。