助産師ってなんだろう Who We Are

助産師のお仕事に関することや、意外と知られていない豆知識、トリビアなどをわかりやすく紹介します。

日本初の助産師は2002年に誕生!?

日本初の助産師は2002年に誕生!?

「助産師(じょさんし)」という呼ばれ方になったのは2002年から。「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」に改正されたことに伴い、「助産婦」も「助産師」に改められました。
世界的にみると助産師に関する記述は紀元前1900年からあるとされ、命とともに脈々と続いてきた歴史ある職業であることがわかります。

助産師はなぜ女性だけ?

助産師はなぜ女性だけ?

海外(アメリカ、イギリス、オーストラリアなど)には、男性の助産師もいますが、日本にはいません。でも実は、日本でも男女雇用機会均等の観点から1998年ごろから議論されています。一方で非常に女性のデリケートな部分を扱う職種のため、「妊婦さんが、助産師の性別を選べる権利をどう保護するか」、「その場合医療体制をどう補償するか」の点で難しさもあるようです。

助産師の働き方

病院

0

%

クリニック

0

%

助産院

5.7

%

行政・自治体

0

%

学校

0

%

その他

0

%

助産師国家資格を取得した後、多くの助産師は医療機関へ就職しますが、最近では企業で働く方の健康や子育てを支援する企業内助産師も誕生するなど、活躍するフィールドは広がっています。

助産師の現状

助産師の平均年齢

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※厚生労働省 令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

国内の就労助産師

0

※厚生労働省 令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

全国に37,940人の助産師が居る一方で育児や介護などのライフイベントや少子化、医療資源の集約化により現在就労していない、いわゆる“潜在助産師”が約同数いるとの試算も。

看護師と助産師と保健師の違い

看護師

看護師
育成過程

高校卒業後3年制もしくは4年制の看護学校に進学

必須資格
  • 看護師国家資格

業務内容
  • 医師の指示のもと行う医療行為

  • 患者さんの身体と心の両面をサポート

就労人数

約130万人

助産師

助産師
育成過程

助産師国家試験の受験資格を得るため、専門の教育課程を修了する必要がある。

必須資格
  • 看護師国家資格

  • 助産師国家資格

業務内容
  • 妊娠・出産・出産後のサポート

  • 新生児の健康管理

  • 乳房ケアや性教育を中心に活動

就労人数

約4万人

保健師

保健師
育成過程

保健師養成課程がある4年制の看護学校に進学、または国家資格看護師国家資格取得後、保健師養成学校(1年)に進学

必須資格
  • 看護師国家資格

  • 保健師国家資格

業務内容
  • 病気や怪我の予防

  • 主に行政や自治体にいる地域保健師

  • 企業にいる産業保健師として勤務

就労人数

約6万人

助産師や看護師、保健師について定められた法律として「保健師助産師看護師法(通称:保助看法)」というものがあります。そこで「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子とされています。

しかし、実際は免許取得は看護師の国家資格が必須であり、保健師の資格を合わせて取得している者が多く、その職域はとても広いのです。実際に、国際助産師連盟(ICM)では幅広い活動について説明されています。

病院だけではない助産師の働き方

病院だけではない助産師の働き方

助産師は、女性の妊娠、出産、産褥の各期を通じてケアを提供するが、女性のためだけではなく、家族および地域にたいしても健康に関する相談と教育に重要な役割を持っている。

この役割は、産前教育、親になる準備を含み、さらに女性の健康、性と生殖に関する健康、育児におよぶ。
助産師は、家庭、地域(助産所を含む)、病院、診療所、ヘルスユニット※1とさまざまな場で実践することができる。

  • ※1

    ヘルスユニット:発展途上国等における組織化された保健医療提供システムの中で、住民が最初に診断と治療処置を受ける施設のこと。
    ヘルスポストとも呼ばれる。

  • 国際助産師連盟(ICM)による助産師の定義より引用

助産師業界の3つの課題

課題01

専門性が“お産だけ”と思われてしまう

「助産師」という名称からお産を助けるだけの人と思われがちですが、実は看護師資格も合わせて持ち、健康やメンタルヘルス、ジェンダーやパートナーシップにも精通しています。助産師という意味の英単語「Midwife」は寄り添う人という意味もあり、こちらの意味の方が本来の役割に近いですね。

専門性が“お産だけ”と思われてしまう

課題02

地方では助産師にアクセスしづらく、
潜在助産師も多い

少子化もあり、分娩施設は地方を中心にたった10年で25%減少しています。
助産師が医療機関へ就職することが一般的となった現代では、就職先がなかったり、助産師としての専門性を発揮できる職につけなかったりする人も多くいます。一方で不妊や産後うつなどの悩みは年々増え、助産師たちが解決できるはずの、いのちにまつわる社会課題は深刻化しています。

地方では助産師にアクセスしづらく、潜在助産師も多い

課題03

ビジネスについて詳しくなく、
開業権が活かせない

助産師は医師と同様に開業権をもち、出産できる有床施設を開業したり、乳房ケアなどの訪問型の事業を行うことができます。
一方で、助産師の教育課程では開業の方法やその後の事業継続のためのノウハウを学ぶことはなく、臨床経験でも培うことは難しいのが現状です。
助産師のビジネススキルアップのために私たちは、ライセンスプログラムを作りました。

地方では助産師にアクセスしづらく、潜在助産師も多い

助産師が社会課題を解決する未来

助産師は、からだとこころ、子育てに関する専門知識を持った、人の人生に長く貢献し続けられる稀有な専門職です。
一方で、社会課題に対してそのスキルが十分に発揮できない現状もあります。
私たち株式会社With Midwifeは、生まれてくるいのちも、そうでないいのちも、ひとつでも多くの命を取り残さないために、この専門性がさらに発揮される社会を構築します。

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